2017-07-20  毛ばり 

ちょうちんテンカラ用毛バリを試作

 先日、源流の藪沢でちょうちんテンカラをやってみましたが、なかなか合わせが出来ず何匹も落としてしまいました、餌釣りでしたらアル中のかすかな手の震えが適当なテンションとなって良いのですがテンカラには向きません、目から手まで指令が届くのに時間がかかるようです、脳の劣化で反射神経に渋滞が起きているのです、それでも負けず嫌いの癖が出て、ウエット用の鍼だったから軽い合わせでは鍼がかりが悪かったのではないかなどと毛ばりのせいにしてしまうのです。
 
 そこで鍼がかりの良い細身のエサ用の鍼を使って巻いてみる事にしました。
 やまめ一番半スレヒネリ6.5号です、ヒネリは必要ないですが、試験的ですので手元にあるものを使います、フライでは#12~#14の間くらいの大きさでしょうか、もちろんアイ(カン)がありませんので#50のミシン糸でワッカを作り、スレッドでしっかり押さえてアロンで止めます、低粘度のアロンだと作ったアイの方まで浸みて都合が良いです、ナイロン糸1.5号でも作ってみました。

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 渓流竿で餌のように落として釣りますので、鍼に重みを付けます、ビーズヘッド2.3mm、レッドワイヤー.010、試験的ですので雑です、胴は、ストリップドピーコックの赤とゼンマイを使ってみました。

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 ハックルは雄キジの首の部分です、ハックルが大きいように感じますがこれは「爺さん毛ばり」でフツーのテンカラには何ら問題が無い事が分っています。

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 それでも少し小型が良いかとも思いまして、柔らか過ぎてほとんど使わなくていた、この羽を使ってみます、打ち込むのでないのでそんなに傷まないし、かえって良いかもしれません、胴はいつものヤツです。

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 こんな風に巻けました。

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 そして、コックネックは。

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 さて、いつになるかわかりませんが実際に使ってみようと思います、この毛ばりはフトコロが深いし針先が細く鋭利ですので少しの合わせで掛かるハズです、漁師ではないので沢山釣る必要もないし、沢山釣りたければこんな面倒な事をしなくても餌で釣ればいいのですが、思いを込めた毛ばりで1匹でも釣れれば 「 してやったり!」 この快感が釣り人にはたまらないですね、楽しみです。

20_(18)_convert_20170719190539.jpg 最近困ったことが起きています、当市は7万弱の小さな市ですが、市の中心地近くまでクマが出るのです、幸いにして釣りに行く木曽谷の方は出ていないのですが、クマも都市化が進んでいるようです、私の家も駅から1000m位ですから油断できませんね。











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2017-07-12  毛ばり 

テンカラ毛ばりにVリブ

 フライマテリアルには便利なものがあります、テンカラ毛ばりの胴と言えばゼンマイの綿毛、木綿糸、毛糸などが主流でしたが最近はクジャク(ピーコックハール)などが多く使われますが、私が昨年から試験的に使っているのがVリブです。
 テンカラの場合は、打ち込みと跳ね上げの動作が多いためハックルも胴も傷みやすいものですが、私なりのテストではこのVリブで作った胴は強いですね。

 すでにキジなどの大型の毛ばりには使ってはいますが、今回はテンカラ毛ばりにも良く使われるうようになった、コックネックのハックルにこのVリブを使った毛ばりです。

 黒のハックルはグリズリーを染めたものです、染め方はこちらにあります。

 この写真は、春先巻いたのでビーズヘッドを使ったウエットです、これからはドライの方が良いのでそれを巻いてUPすればいいのですが、いろいろ巻いても在庫がますます増えるばかりで処分に困りますので止めました。
 こんな感じの胴になりました。

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 邪道? 確かにテンカラと言う古来の釣りという見方では、身近な自然の素材が一番良いのですが、毛ばりも店で売っているものは1本300円もします、出来るだけ安い材料で簡単に自分で巻けば一番です、いつも言っていますがきれいに巻く必要はありません、その時の川の条件が合えば形など全く関係無く釣れるから不思議です。
 
 Vリブは各色ありますが、私は黒とオリーブを使っています、オリーブはほとんど透明ですので、下巻のスレッドの色を変える事で微妙な色合いの胴を作れます、そこが醤油です?いやミソです、もちろんクリアーでも良いかと思います。

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 さらに、素材が少し伸びますので引っ張りながら巻くと丈夫に仕上がります、そして、断面が半月形になっているため虫の体節を想わせるような感じになります。

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 テンカラは、魚を得るための手段として各地で創意工夫されたため秘伝的なところもあって、地方色の濃いものが多かったんですが、最近のフライフィッシングが盛んになった事によりテンカラ毛ばりにも変化が出てきたような気がします。
 それが悪いというのではありませんが、ただ、虫に似せた毛ばりばかりを追求していきますと、最終的には本物の餌にたどり着いてしまいますね。
 必ずしも虫に似ていなくても、一瞬エサと思って飛び付く毛ばり、テンカラにはそんな面白さがあるような気がします、魚を得るために始まったテンカラ、毛ばりも漁具の一つとして堅牢さも必要だと思い、形だけは伝承風を残して使ってみました。




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2017-06-28  毛ばり 

カケスの羽の毛ばり

 テンカラ毛ばりに興味がある方、お待たせしました!

 以前、川岸で拾ったカケスの羽の事を記事に書きましたが、巻いた毛ばりが見たいとのお話がありましたので、私の「爺さん毛ばり」風に巻いてみました。
 
 ブルーの色は「空飛ぶ宝石」と言われるカワセミの羽の色に似ていてきれいですね。

 写真は少し演出してありますが、神秘的な毛ばりに巻けました。
 
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 なかなか毛ばりに調度よい羽が無いですね、この羽、外弁に模様があるものが多いので、内弁の部分を取り除き、羽軸を硬いもので潰して使いました。

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 鍼はハックル径が大きくなりますので袖の長めの#12を使いました。
 巻き方は以前何回もUPしていますので省略します、右は羽軸に対して両側に模様があった物の羽の場合です。
 きれいな模様の裏側は黒ですので、羽をひっくり返さないように巻く難しさがあります。

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 さらに大きな羽の場合は、羽軸が太いので、二つに切り開きます。

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 裏返して、羽軸の芯にある白いものをかき出しますと、羽軸が薄くなりますのでこれで巻くことが出来ます、このような羽の場合は羽の先端から巻くのがコツです。

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 こんな風に5本だけ巻きました、よろしかったらご意見をお聞かせください。

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 水の中では瞬間的には黒く見えるだけだと思います、特別良い毛ばりと言うではなくて、珍しい毛ばりとして眺めて楽しむ毛ばりかもしれませんね。

 それから、先日、私のブログを見ていると言うかつての職場の後輩に会いましたら、小さな画像の時は見えにくいと言われました、当然、みんな知っていると思ったんですが、私の画像は画像上でクリックして頂ければ、さらに2段階で大きくなりますので参考にしてください。

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2017-06-06  毛ばり 

頑丈毛ばり

 機会がある毎に自作の毛ばりを試してはいますが、条件が必ずしも一定ではありませんのでどの毛ばりが釣れるかという比較はなかなか難しいものです。
 私の判断材料としては・・・この毛ばりでも釣れた・・・それさえわかれば良しとしています。

 今年初めて本格的に使ってみた逆さ毛バリですが、私の作り方も良くなかった事もありますが3匹ほど釣ったら羽の傷みが出てきました、打ち込み跳ね上げを繰り返す私の釣り方では、跳ね上げの時に逆さ毛バリでは羽に負担がかかるのでしょうか?
 胴の傷みも激しいですね、見栄えの良いストリップドピーコックが強度の点で良くないです、いつもはアロンアルファーでしっかり止めていたのですが、アロンのアレルギーがあってヘッドセメントに切り替えたのも一因でしょう、そんなことも考慮して今度はハックルは雄キジ、胴はビニール系の物を工夫して作ってみました。

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 メスキジの羽の方が柔らかいので沈みやすくて良いのですが、強度の面で少し落ちてしまいますが、これだったら、めちゃくちゃ丈夫です、参考になったのは下記の毛ばりです。
 
 一昨年、釣り大会の残り物をテンカラで釣りに行ったとき、居合わせた中津川の方の毛ばりを見させて頂きました、木曽地方のテンカラ名人と言われた杉本医師から指導を受けたといっておられ、釣り方はわたしと同じ イチ・ニィ・サン 方式でしたが、毛ばりはほとんど逆さ毛バリで、羽はキジ、胴は傷むためか丈夫そうにコーティングしてあるようにお見受けました。

 写真は中津川の方の毛ばりです、その節は大変ありがとうございました。

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 そして、これは私のお得意の雄キジの順毛ばりですが、強度の面でさらに改良を加えました。
 今までは店で売るためと言う事もあって、特に珍しい毛ばりが人気でいろいろ作りましたが、高齢になりましたし、羽の調達も面倒になりましたので、ぼつぼつ店の方に出すのもお断りして一区切りとし、今後は強度を重視し、種類も数種類に絞って自分だけで楽しんでいきたいと思っています。
 その中でも逆さ毛ばりとこの2種類は私にとってはウエットとして信じて使える毛ばりだと思っています。

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2017-05-11  毛ばり 

こだわりの毛ばり

 何も面倒な野鳥の羽を使わなくても、今は巻きやすいコックネックやサドルなどが市販されていてきれいな毛ばりが巻けます。
 しかし、私は特にキジの羽が好きです、生まれ育った山村の子供の頃の憧れの「新宅のオジサン」のキジのテンカラ毛ばりが半世紀以上も経った今でも頭から離れないのです、その後は本など見ていろいろスタイルは変えて来てはいますが、ハックルだけはキジを使いたい願望は今も消えません。

 雄キジの首の羽ですが、なかなか毛ばりに合う大きさの羽は無いものです、この写真は特に小さなものだけ選んだものです。

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 同じような毛ばりの記事は何回も出していますが、今回は、薮沢でのテンカラは強い合わせが出来ませんし、特に初期のチョウチンテンカラは落ちてしまう事が多いので、掛かりを良くするためフトコロの広い鍼を使ってみました、そんな鍼は袖が短いので、羽も毛足の短めの物を使うため小型の羽を選んだわけです。

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 ドライ用の鍼ですのでレッドワイヤーとビーズヘッドを使ってみました。
 巻き方はいつものハックル流ですので省略します。

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 このスタイルだとフトコロも広いですし、チョウチンテンカラでも掛かりが良いのではと思うのですが・・・・。

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 ビーズヘッドやレッドワイヤーなど使い、だんだん伝承毛ばりから離れていくきらいがありますが、時代の良い所は取り入れるのも必要だとも考えます。
 最近は手の震えも出たり視力も落ちたりとめっきり駄目になってきました、本当に寂しいものですね。


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プロフィール

名前 : ハックル70
山国 信州に住む老人です、奈良井川・木曽川水系の川や山を楽しんでいます、どうぞよろしく。

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