2013-11-08  渓流釣り 

懐かしい釣行、正沢川

昔の写真を整理していたら懐かしい写真が出てきました、フイルムの時代の写真です。
30年位前のでしょうか。

その頃は、休日が待ち遠しくて、良く釣友と釣りの話になると口角泡を飛ばして名人ぶった技術論や竿や仕掛けなど自分の釣りが最高と言わんばかりに論じたものでした。

時代は変わって、魚の釣り方も魚の扱い方も昔とは大分変わって来ました、新しい釣法がいかにも王道のごとく、かつての釣りを公然と批判する人もいたりして、その事を平気で書いているのを見かける場合もあります、違反の釣りで無い限り、自分の釣りをじっくりと楽しみ、他人の釣り方にも暖かい目で見てあげる、そんな釣り人が真の名人なのだと、若い頃の自分を思い出し反省している所です。



この写真は、T氏と木曽駒ケ嶽から流れ出る正沢川の上流を濃ヶ池沢の合流から釣り上がった時の写真です。

上流の大堰堤までの釣行でしたが、渓相は良いのですが入渓者が多く難しい川でした、その後、川を変えて濃ヶ池沢の方に入りました、この川はものすごい急流ですが、そこそこ釣れました、上流まで釣り上がり時間も経ちましたので、魚止めとも思われる砂防堰堤の上流の大きな岩の上で休憩をして数m下を流れる川を見ていたら、何と大きな岩の間に尺イワナが悠々と泳いでいたのです、いや、そのように見えたのです、イワナのはずがない、砂防堰堤より上流に魚が居るはずが無い、きっと見間違えだろうと思って、その日は止めて帰りました。

それから何年も経ちましたが、どうしても材木にも見えたあのイワナの事が気になり、今度はH氏と再挑戦してみる事にしたのです、林道を上り砂防堰堤の沢に入る入り口に行くと、そこには1台の軽自動車が止まっていて、車のそばには40~50歳位の女の人が立っていたのです。

先行者がいるのかと思い「ここ、ご主人か誰か釣りに入って居るのですか?」と聞きましたら、一人だというのです、山野草を見に来たとか言っていましたが、こんな山奥の薄暗い滝続きの場所にしかも女性一人で、不思議には思いましたが、釣り人ではないので、私たちは沢底まで降りて岩の下を縫うように釣り上がって行くことにしました。

驚いたことに大きな石の間に餌を流し込んだとたん!岩の下にグングンと持ち込まれたのです、予想して1号の通しでやっていましたが、仕掛けが短いし10分位も格闘しようやくゲットしました。
尺は十分オーバーの大物でした。

ところが、突然遥か岩の上から「すごーい!」という女性の声と同時に拍手です、さっきの女性ずっと私たちの後をついて来ていたのでしょうか、道の無い薄暗い渓谷をなぜ?、H氏と顔を見合わせて笑いながら魚止めとも思われる滝の下まで釣りあがり、H氏も尺もの1匹ゲット、私も1匹追加して止めることにして、山肌を下ろうと岩をよじ登りましたが、先程の女性の姿はありませんでした。

もちろん、林道まで下っても車はありません。

なぜ、この事が頭に残っているかと言いますと、この地方には「お農の伝説」というのがあるのです。

昔、この村にお農と言うお嫁さんがいましたが、夜になると髪の毛が逆立ち、肌にウロコがあらわれ驚いた夫が離縁、悲しんだお農は駒ケ岳の池に身を投じてしまったのです、それからは池の底から機を織る音が聞こえたという、その伝説に由来する川がこの濃ヶ池沢なのです。

その大岩の続く濃ヶ池沢の上流に行くには、行き止まりの林道がありますが、途中タラノメが良くありましたので、5年ほど前に採りに行ったら、下の方でゲートで閉鎖されていました、仕方ないので歩いて登ってみましたが、この沢もものすごい藪沢となっていました、もう少し若ければまた入ってみたい川です、皆さんもいかがですか、確かに滝の水しぶきと霧で山野草が育ちそうですね、女性と会った時、アオチドリ、ヤマシャクヤク、シロバナエンレイソウなど希少な山野草が帰りに至る所に目につきましたが今はどうなっていますか。



当時は、15尺の竿が標準でした、今なら何と短い竿かと思いますね。
それにしても、ジジも若かった事、40歳代です。

記事内の画像はクリックで拡大します

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No title

私も年5~6回正沢に入りますが 上流は険しいので
敬遠してます。それにしても 若かりし頃のお写真 バッチリきまってますね!


テクニカルゲームさんへ

お早いお目ざめですこと!
正沢今度行ったらお農さんによろしく言って下さい、世に出してしまいました。
私は馬寄橋から良く入りましたが、いまこの体では無理ですね。

No title

おはようございます。
良い写真ですね♪
なかなか一緒に行っても写真に撮って貰える事は少ないですよね(喜)
そう言えば昔の渓流竿は15尺が標準でしたよね♪
と言いながら、その女性は美人でしたか(笑)
やはり昔の釣りは良かったですよね♪

山女魚さんへ

おはようございます。
お恥ずかしい写真すみません、釣りが終わるとネタ切れになって、恥じをしのんでの投稿です。
お農さんですか?赤い軽自動車でカメラも持っていませんでしたし、キツネにもタヌキにも似ていない普通の人だったと思います、また、H氏に確かめてみます。

熟年時代

長年渓流釣りをして居ますと色々な思い出が有りますね、
食事も忘れて竿を振った時代は正に絶好調の熟年期、家庭も帰り見ず極道をしてました。

経験あります生死をさ迷う釣行・ピクに入らない釣果・迷い野泊・等々今思えば良い経験でした、
若さゆえ許された行動で今は無理でしよう

No title

了解しました、運転手がいる釣行では 釣り始めて
1時間程で 呑み始めてしまいます。
お盆に 岩をふみはずし 首迄浸かり デジカメを駄目にしたのは 酒のせいか? 呪いなのか?はたして!!

釣りお爺さんへ

釣りお爺さんと同じで長い事釣りをしていますといろいろありますね、何度も危ない目にも会いましたし、しかし楽しい事が多かったです、
釣り第一、仕事は第二の生活でよくもここまでやってこれたものだと我ながら感心しますよ。

No title

「釣り第一、仕事は第二の生活」まさに私もその通りでしたね。
釣りが待っているから仕事が頑張れるみたいな・・・
その仕事も無くなって、今はいつでも行けると思うと、あのころのように燃えなくなってしまいましたね。

maburin さんへ

こんばんは。
おっしゃる通りです、定年後は毎日釣り三昧の予定でしたが、何故か燃えません、やはり釣りの楽しみがあるからこそ仕事も頑張れた、それが正解だと思いますよ。

No title

おはようございます。
お農伝説ですか。
ロマンがありますね。
水の周りは不思議なことがよくあります。
小生は単独釣行が多いのでいつも戦々恐々してます。
正沢川は釣り本で読んだことはありますが、行ったことはありません。小生はそんな川が多いです。正沢川は有名ですね。

kinkan600さんへ

この川は比較的石が大きい為、迫力がありますね、石と石との間の水量が少ないように見えてもけっこう深かったり、最近は別荘地になってしまいましたが、馬寄橋から上流がいつも行くお気に入りのポイントでしたが、この歳では危なくて最近は行っていません。

ここは清酒「七笑」という面白い名前のお酒が地酒ですが、美味しいお酒ですよ。

No title

女性はお農さんだったんでしょうか。
源流で釣っていると、よく子供の声が聞こえてくる事があります。
実際は水音がそのように聞こえるのですが、本当に良く似ています。
そういえば、私の釣りも邪道です。
でも、結構釣れます。
写真の川は水量も多くきれいですね。
今もこのような川でしょうか。
いつまでも魚の多い川であって欲しいものです。

佐久っ子さんへ

普通は考えられませんね、女性一人で相当な山奥ですよ!
山野草の写真撮りかと思いましたがカメラも持っていませんし、盗掘?ならばむしろ隠れるはずですし、謎です。
佐久っ子さんも経験ありますか?
釣っている最中にコイコイ~という女性の声が聞こえるのを?
私は度々ありますね、せせらぎの音でしょうがそのように聞こえる事がありますね。
プロフィール

名前 : ハックル70
山国 信州に住む老人です、奈良井川・木曽川水系の川や山を楽しんでいます、どうぞよろしく。

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