2018-01-28  毛ばり 

サドルで巻く毛ばり

 今から30年ほど前までは木曽川でもあちこちで釣り大会が行われました、当時の大会は餌釣りだけでしたので、その大会の残り物をテンカラで狙ったものです、餌で代わる代わる攻められたイワナやアマゴは毛ばりで面白いように釣れました、しばらくして渓流でもルアーが盛んになり状況は一変し、放流した魚はルアーですべて釣り切られるほどになってきました、これも時代の流れでとやかく言うつもりはありませんが、当時活躍した毛ばりの材料などがありますので巻いて見る事にしました。

9_(9)_convert_20180121191609.jpg 当時、ほとんどはコックネックのグリズリーでしたがしばらくして、巻きやすいコックサドルハックルを見つけ盛んに使いました。
 子供の頃、兄が二段に巻いた毛ばりを使っていたことから、しっかりは覚えていませんが記憶を頼りに自分なりに巻いて、スギッパ巻きなどと呼んで使っていました。


 今回は、レッドワイヤーを使います、この手の毛ばりはなかなか沈まない為の使用です、胴はピーコックアイの赤染めです。

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 二段目のハックルはサドルの毛足の短い物を使います、あまり厚く巻かず、2回位で十分です。

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 一段と二段の間はピーコックハールを使い、一段目のハックルは少し毛足の長めのサドルを使います。

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 完成です、ヘッドは茶色のスレッドを上巻きして雰囲気を出してみました。

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 この二段に巻いた毛ばりについては、以前に思わぬ発見に唖然とした事がありました、その記事が下記にありますのでよろしかったご覧ください。

  60年前の毛ばり?

  レネゲイド

 文化交流の少ない行き止まりの渓谷の集落で使われていた毛ばりが、西洋毛ばりのレネゲイドにそっくりであったというのも何ともロマンを感じますね。

 
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2018-01-19  毛ばり 

毛ばり下ごしらえ

 毛ばりも多種類巻いても最終的に使うのは数種類あれば十分です、年々ズクも無くなってきましたし、暇な今の時期に胴の一部を作っておけば後々楽ですので、コタツで始めました。

 胴は意外と尻尾の先の部分のおさまりがきれいにいかないものです、そんなこともあって私は尻尾の先と脇の部分を別にして作る毛ばりが多いです。
 私は、毛ばりは野鳥を主とした若干沈める毛ばりを好んでいますので、レッドワイヤーを巻きます、ウエット用の鍼もありますが形や太い鍼が気に入らないところもあり、普通の鍼を使います、もちろん、完全に沈める毛ばりを作るならビーズヘッドを使います。

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 レッドワイヤー・010を12、3回位巻いてアロンアルファーで止めますが、低粘度の「釣り名人」が便利ですね、しかし、細かな所は「セメダイン」製のこのアロンが便利です、専用のノズルが一緒に販売されているのが良いです。
 ここまでが第一工程でコタツでテレビを見ながら行います。

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 そして、胴の部分ですが、左は、ストリップドピーコックを巻いた物、右は繊毛を取らない状態の赤く染めたピーコックで巻いたものです。

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 左は、オリーブ色のピーコックを使って巻いたものです、ここまでが第二工程として準備しておきます。
 毛ばりを完成させる時には右のように脇の部分を作ってから巻き始めます。
 
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 第二工程までを沢山作っておけば、あとは脇の部分とか羽の部分をいろいろ変えて巻く事が出来ます。
 
 胴の部分をアロンアルファーやセメントなどで固めるのを嫌う人もいます、その理由は魚に違和感を与えるからとの事で、そのためにヘッドセメントもソフトタイプの物もあり、私も使ってみましたがいまいち納得いきませんでした、フライの事は分りませんが、私のようなタタキ釣り風のテンカラでは瞬間的な釣りですので、硬いからと言って特別影響があるとは思いません。
 事実、テンカラは毛ばりは何でもよいと言う人もいますし、実際に釣っていても毛ばりが傷んでハックルが数本になり、胴のほつれもあってこれでは駄目かと思っても、以外とそれで釣れる場合が多いものです、要するに環境が整えば何でも釣れると言う意見もアリかなと思うのです、皆さんはどう思いますでしょうか。
 じゃあ、毛ばりなんかそんなに丁寧に作らなくても良いじゃん?
 ごもっともだと思います。
 ただ、私は、若い頃日本刀が好きで何本も収集したり眺めて楽しんだりした時期がありました、鏡のように研ぎ澄まされた刀身に刃紋、実際の戦いではそれが何の役に立ったのだろうと考えた場合、それは切れれば良いと言う合理的な考えとは違った何かがあったのだろうと思います、毛ばりをそれに当てはめてはいけないかもしれませんが、渓に想いを馳せて巻く時、何故か共通するものもあるように思えるのです。

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2018-01-03  毛ばり 

巻き初め

 ネタの無い時は毛ばりを載せるのが一番、今年も「付け焼刃」でいかにももっともらしい事を書きます、覚悟してください。

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 今回の毛ばりは、源流の藪沢などで仕掛けを短くしてポイントにポトリと落とすための毛ばりです、いわば餌の代わりの毛ばりと言っても良いかもしれません、どちらかと言えばイワナ向きでしょうか、打ち込むのではないのである程度の重みが必要ですし、カラ合わせが出来ませんので鍼が鋭利でなければいけません、そこで使うのが餌用の鍼です、餌釣りに使った鍼と不要な糸がありましたのでこれで巻いてみます、何もわざわざ買わなくてもあるもので十分ですね、掛かりが良いように逆さ毛バリで巻いてみました。

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 ビーズは2.3mmを使いました、アロンでしっかり止める事が大切です、羽はキジの羽なんですが電球の光の加減で茶色に写っています、真っ黒なのですが、
裏向きに止めて折り目を付けておきます。

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 後はいつもの通りです。

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 胴はストリップを巻いた部分は低粘度のアロンでしかり固めます、魚の歯で傷みやすいからです。

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 1.5m位の仕掛けで、落ち込みの上から水流に載せて沈めても良いですが、1号位のオモリを付けてもイワナの場合は良いですね、しかし、餌と違って一発勝負です。
 餌でほどほど釣れたら毛ばりで釣るのも良いですよ、餌のようには釣れませんが、毛ばりで釣ったと言う満足感があります、資源保護にも役立ちます。


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2017-12-16  毛ばり 

ピーコックアイの胴

 ピーコックアイは毛ばりの胴によくつかわれる素材です、目玉模様以外の所はピーコックハールとして、また消しゴムで繊毛を取り除けばストリップとして使えますね、この目玉模様の部分は裏は繊毛が無く、そのまま螺旋状に胴に巻けば何とも言えない良い感じになります、しかし、残念ながらそのままですと強度という点での不安があります。
 特に、私のようにタタキ釣りとも言われるような打ち込みの激しいテンカラでは解けてしまいます、そこで、長持ちさせるために接着剤を利用して強度を保つ方法が無いか試してみました。

 一つは、ヘッドセメントのソフトを下塗りして乾かないうちに巻くという方法です。
 私の胴の作り方は何回もUPしてある「犬の卒倒」です、この場合、繊毛の付いた部分が上部になるように巻けばカッコ良くなります。

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 ヘッドセメントソフトは専用のうすめ液が必要ですのでわざわざ買うのも大変ですが、たまたまはあまり使い道が無くて眠っていましたので使ってみました、これで良ければ、他にもセメダイン、木工用のアロンアルファーなど下塗りして乾かぬうちに巻く方法が出来るでしょう。

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 ハックルはヤマドリの羽を使ってみました、若干赤いのはスタンド光の為です、まだ自然色の電球を金がなくて買えません。

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 次は、低粘度のアロンアルファーを巻き終わったピーコックに浸みこませて強度を保つ方法を試してみます、もちろん繊毛もバリバリになりますが、テンカラの場合秒単位の勝負ですので、私としては硬いとか言うのは何の関係もないように思うのです。
 ノズルが別売りでありますのでそれを使うと便利ですね、安いアロンアルファーは白色化するものもあります。

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 浸みこませたら、しばらく乾くまで触らない事ですね、ハックルはメスキジの一部分です。

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 この巻き終わった2本を、少し大きめの洗面器に水を張って打ち込んでみました。

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 最初はヤマドリのハックルの方です、テンカラ竿の3番くらいまでを使い1m位の糸を付けて洗面器に打ち込みました、最初は浮いていますが2度3度打ち込みますと沈んできます、私は通常の毛ばりでもレッドワイヤーを10~15回ほど巻いて若干重みを付けてあります、私の釣り方は叩くように打ち込みますので若干重い方が良いのです。
 以前、UPした動画を見ればへんてこな釣り方が分ると思います、よろしかったらどうぞ!
 ☆☆☆ タタキ釣り動画 ☆☆☆ 

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 水中と外に出した状態です。

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 次にメスキジです、最初は浮いています。

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 やはり2.3度打ち込みますと沈みます、洗面器の深さは15センチ位ですが私としては理想の沈み方ですね、もちろん流れのあるところではいろいろ違ってくると思いますが。

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 双方とも300回打ち込んでみました、傷みはほとんどないですね、もちろん自然の川ではさらに過酷な条件が付いてきますのでデータどおりには行かないと思いますし、釣れた場合はさらに傷みも多くなるでしょうが意外と強いと言う感じを受けました。

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 胴を解体して見ました、ソフトセメント下塗りの胴は少しほつれ安いですが、全面をアロンで抑えたものはカッターでそぎ取るほどの密着度です、気になる螺旋状の繊毛もきれいに残っていますね。

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 これは私が面白半分で暇つぶしにやったテストですので、全くアテにならないかもしれませんので笑って見ていただければ幸いです。


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2017-12-11  毛ばり 

こんなもので胴を巻く 2

 前回、トビの羽で胴を巻く記事を出しましたら、思いのほか反響がありましたので、今回はあのきれいなヤマドリの尾羽を胴に使ってみます。
 ヤマドリの雄は見事な尾羽があり、その尾羽を飾ってあるのを良く見かけますね。

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 この羽、柄が入っていますのでどの部分をどのように使うか考えながら巻きます。

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 3ミリ幅位をむしり取って先端から巻きます、ハックルはホフマンのスーパーケープで柔らかすぎてあまり使いませんが、今回は試作と言う事で使ってみます、通常のコックネックなどは羽の根元から巻きますが、ミノガサ風に巻く時は先端から巻けば良いですね。

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 こんな感じに巻けました、テンカラ毛ばりの場合、胴は数を打ち込む関係からも頑丈さも含め重要な部分でもありますので、良いかもしれませんね、さらに強くするのでしたら同色の糸を尾羽と一緒に先端に止め尾羽を巻き上げた後、荒巻で押さえるのも良いと思います、ただし、必ず反対回転で押さえるのが良いですね。

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プロフィール

名前 : ハックル70
山国 信州に住む老人です、奈良井川・木曽川水系の川や山を楽しんでいます、どうぞよろしく。

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